本当に効果がある WordPress の SEO プラグイン 2018年度

WordPress の SEO プラグインは、様々なタイプの物が存在しており、良質なプラグインは、Google 検索のアルゴリズムに合わせ常に進化を遂げています。通常のウェブサイト制作だと非常に大変な設定が必要であるSEO の内部対策ですが、WordPress のプラグインを使う事により作業効率化の効果があるだけでは無く、最新のアルゴリズムに合わせアップデートされて行きます。今回は、様々なプラグインを試した中でも効果のあるプラグインを紹介していきます。

Yoast SEO

Yoast SEO

配布元

現在 WordPress 内で、一番メジャーな SEO 対策プラグイン。ターゲットキーワードの解析機能、Schema タグを用いたパンくず機能、Facebook, Twitter 等の Social Media の投稿、またはシェアに関する非常に多彩な設定があり、これ一つでほとんどの対策ができてしまうといっても過言ではありません。現時点では完全では無いものの日本語にも対応しており、また XML Sitemap 機能もあり、吐き出されるコードも非常にきれいな物で、Google でのエラー回避の対策にもなります。管理人も、最近まで使用していた SEO、XML プラグインからこちらに完全に乗り換えました。また、他の SEO プラグインからのインポート機能もあるのも魅力で乗り換えが簡単にできます。

Schema

Schema

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Schema は、schema タグ (Google 等の検索エンジンに、 マークアップしたコードや、ページの情報をより明確に伝える機能 。例: Article, Blog, Video, Audio, About Page, Contact Page 等) を簡単な設定で取り込む事ができます。Yoast SEO のみでは、schema タグを各要素等に詳細に取り入れる機能は無いので、このプラグインを用いる事でより詳細なページ内容を検索エンジンに伝える事ができます。わざわざソースコードに各タグをいれる手間を省く事ができます。

All In One Schema Rich Snippets

All In One Schema Rich Snippets

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All In One Schema Rich Snippets は、Google Search Console で設定が可能な Rich Snippets を簡易的に実装が可能なプラグインです。Rich Snippets は Google が推奨している機能で、イベント情報、レシピ、商品等を特定のタグや情報を入れる事により、検索エンジンを調べた際にサイトの検索結果とは別に出す機能です。代表的な物は、イベントやレシピなのですが、以下の様な検索結果は一度は見た事があるのではないでしょうか?

これらの情報は、設定する事により確実に検索結果に表示される訳ではありませんが、表示される確立は上がります。All In One Schema Rich Snippets は、その手助けをしてくれる非常に有能はプラグインです。

以上、最近は小手先の SEO 対策は通用しなくなってきており、コンテンツのクオリティの高さや、サイトを訪れるユーザーにとって有能な情報をウェブサイトに入れる事がより必要になってきています。上記紹介したプラグインは、そんばクオリティの高いコンテンツを制作する手助けをしてくれるプラグインです。是非一度お試しになって下さい。

think with Google, Google オフィシャルのモバイル評価測定ツールがリリース!

Google ではウェブサイトの表示速度に重点を置いています。本当に効果があるWordPress高速化の設定・高速化プラグイン 2017・2018年度 でもお伝えした様に、表示速度は SEO に関係します。それだけでは無く、遅いウェブサイトは訪問者の離脱にも影響しますね。 今回は、モバイルの表示速度の評価を様々な視点で評価してくれる、think with Google Test your mobile speed. を試してみました。

まずは、https://testmysite.thinkwithgoogle.com/ にアクセスします。Enter URL to test your speed というフィールドに、測定したいウェブサイトのURLを入力します。今回は弊社のウェブサイトを例として入力してみました。

入力すると、2-3分でレポートが生成されます。(インターネットのスピードにより、多少前後するみたいです。)未だに、世界で 70% のモバイルネットワークは、3G 回線だそうです。4G 回線でだけでなく、3G 回線でもストレス無く表示できるウェブサイト設計が必要になりますね。

レポートが生成されました、デザインも中々スタイリッシュです。評価は Excellent、 3G 回線で 3s (3秒平均)で表示されるみたいです。

レポートの下部、Get My Free Report ボタンで、より詳しいレポートをメールに送ってもらえます。

こちらがメールのレポートの一部、Compress images (画像の圧縮率)、Eliminate render-blocking JavaScript and CSS in above-the-fold content (JavaScript と CSS の圧縮)辺りにまだ改善の余地がありそうです。

この様な流れで、あなたのウェブサイトの表示速度の評価を無料でしてもらえます。課題が分かれば、SEO にも効果があり、離脱率も下がる=より高いコンバージョンを得る事ができそうですね
https://testmysite.thinkwithgoogle.com/ 是非、一度試してみて下さい。

WordCamp LA 2017 へ行ってきました

2017年9月29日から10月1日に、ロサンゼルスで WordCamp LAX 2017 が開催されました。WordCamp は世界中で開催されている、WordPressに関するセミナーです。もちろん日本でも開催されており、東京や京都などでは大々的に開催されている様ですね。しかし、単に WordPress のセミナーだけでは無く、CSS, WordPress Rest API, SEO, ブランディング, ソーシャルメディアマーケティング等、非常に幅広いジャンルのセミナーが行われ、WordPressにあまり馴染みの無い方でも楽しめる内容になっています。筆者は30日と1日のセッションに参加しました。
内容的には非常に為になる充実したセミナーです。しかも $40 USD、両日昼食、ドリンク付き、Tシャツ付き、更にはアフターパーティーも自由参加(筆者は参加しませんでしたが。)という、非常にリーゾナブルな価格設定も魅力です。

会場 Cal State LA

会場は、Cal State LA という、ロサンゼルスの東に位置する大学の会場、1フロアを貸し切っての開催、合計3室のセミナールームがありました。1室は、実践的なプログラミングのセッション、他2室はスピーチ型なセッションです。同時間帯で行われる為、どちらかのセッションを選らんで参加すると言った方式です。

TECHNICAL SEO BEST PRACTICES FOR PUBLISHERS

こちらは1日目に行われたテクニカルSEOのセッション、Arsen Rabinovich 氏、SEO とソーシャルメディアのの会社を経営されている方です。SEOの基本から、Yoast SEO プラグインを使った(但しあくまで作業効率化、プラグインに頼り切らない)SEO手法の紹介、no-index, no-follow の正しい使い方。Scheme Tag のマークアップによる Google の検索結果の表示の違い。かなり最新のテクニカルSEO、特に内部対策の説明を聞く事ができました。WordPress はもちろん、その他のプラットフォームにも幅広く使えるSEOの知識です。個人的にはこのセッション、と以下に紹介する、Slow sites suck! How to speed up WordPress without touching a line of code. がベストのセッションでした。

SLOW SITES SUCK! HOW TO SPEED UP WORDPRESS WITHOUT TOUCHING A LINE OF CODE.

様々な手法で、WordPressサイトの表示の高速化の手法を説明するセッション。Andrew Wilder 氏、WordPress サイト全般のメンテ、SEO等のビジネスをされている方です。サイトの表示速度は非常に重要です。遅ければ遅くなる程、サイト訪問の離脱率を高めるだけでは無く、Google のSEOの評価にも影響します。内容は、プラグインを用いたサイト高速化の設定、キャッシュ化、画像の圧縮、CDNを用いたサイトのキャッシュ化、Google Speed Insight を用いたウェブサイトの速度測定等、非常に幅広い角度からウェブサイトの表示の高速化の手法を説明するセッションでした。

DISCOVERING THE WORDPRESS REST API

こちらは、WordPress REST API とは?というセッション、全く馴染みの無い方にも WordPress REST API を用いた入門的なカスタム方法の説明をされていました。

WORDPRESS AND FLEXBOX CSS

こちらは、Flexbox CSSの紹介、CSS3から実装された display:flex; の内容を詳しい説明をされていました。Flexbox は、CSS 要素の上下中央揃えに主に使われます。

BRANDING FOR EVERYONE

こちらはブランディングに関するセッション、クライアントとのコミュニケーションを取りつつ、どの様にブランディングを進めるか、またプロモーションの仕方なども紹介されていました。ロゴやデザインのコンセプト等も説明されていて、デザイナー出身の筆者も改めて気づく事がたくさんあったセッションでした。

全ては紹介できませんが、他にも、コマンドラインを使った WordPress のカスタム手法、ソーシャルメディアマーケティングの手法に特化したセッション、プロジェクトマネージメントの手法、予算の立て方からスコープ範囲の設定。などなど、どのセッションも全く外れのない内容でした。

おまけ

こちらが2日間提供される昼食の一つ、数種類からのメニューがあり好きな物を選べるといったシステムです。ホテルの食事に近い感じで、非常においしい。
また企業ブースも充実しており、アメリカの主なホスティング各社、WooCommerce等が参加しており、Tシャツや様々なノベルティがもらえます。もしよければ、ロサンゼルスの WordCamp に参加してみてはいかがですか?筆者も次は日本で開催される WordCamp にも参加してみたいです。

本当に効果があるWordPress高速化の設定・高速化プラグイン 2017・2018年度

ウェブ制作の際、ウェブサイトの表示スピードが非常に重要になってきます。表示スピードが遅いウェブサイトは、サイトの訪れた訪問者にも悪影響なだけで無く、SEO的にも悪影響と言われています。Googleもサイトの表示スピードを計測しており、今後はサイトの表示スピードの高速化が重要になってきます。以下、2017・2018年度で実際使用して効果のあった、最新の高速化プラグインを掲載します。

画像サイズ圧縮プラグイン・EWWW Image Optimizer

EWWW Image Optimizer

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サイトの高速化では、画像のサイズを圧縮する事が重要になってきます。ブログ等ではデジカメやブログで撮影した写真をそのままでアップロードしているサイトもたまに見かけます。この EWWW Image Optimizer は既に WordPress のメディアにアップロード済の写真を一括で圧縮する事が可能な非常に便利なプラグインです。インストール後、メディアタブに一括最適化という項目ができるので、そこで画像の最適化ができます。

キャッシュプラグイン・WP Fastest Cache

WP Fastest Cache

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このプラグインは、画像、CSS、Javascript等のキャッシュを設定してウェブサイトを高速化できるプラグインです。キャッシュするだけで無く、html, CSS, Javascriptを圧縮する機能もあります。インストール後、設定より必要な項目にチェックを付けるのみです。基本全部にチェックを付けても問題ないと思いますが、サイトによりきり不具合を起こす場合もあります。その際は該当項目のチェックを外せば問題ありません。

画像を後から読み込む・BJ Lazy Load

BJ Lazy Load

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Lazy Load という最初に画像を全部読み込まず、スクロールした際に画像を徐々に読み込む機能を実装するプラグインです。一番最初に画像を全部読み込まないため、画像の多いウェブサイトには非常に公開があります。

モバイル表示スピードアップ・AMP for WP – Accelerated Mobile Pages

Accelerated Mobile Pages

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AMPは、モバイル環境でウェブコンテンツの表示を高速化します。Google のモバイルで検索をした際、AMP対応しているサイトは、AMP という表示がされています。また AMP 導入のウェブサイトは表示速度が非常に速いのがお分かり頂けると思います。このプラグインは、自分の WordPress のテーマに AMP 機能を導入する物です。ただし、AMPに関しては、あくまで現在の WordPress テーマやデザインをそのまま使うという訳ではなく、AMP用のデザインは別に設定する必要があります。このプラグインは、AMP 用の細かいデザインも可能ですので、モバイルのサイトの高速化をしたい方には最適です。

以下 Wikipedia より AMP のより詳しい説明: Accelerated Mobile Pages (AMP) は、Googleが中心となって立ち上げた、モバイルでのウェブサイト閲覧を高速化することを目的とするオープンソースプロジェクトである[1]。また、AMPの成果物である一連の仕様やライブラリなどについてもAMPと呼ぶ。AMPは、従来より用いられているHTMLなどのウェブ技術を改良したもので、中核となるのはAMP HTMLと呼ばれるHTMLの一種である。

その他プラグイン以外での高速化対応

  • サーバーはなるべく信用のおけるホスティングを利用する(できれば SSD 対応、メモリの容量がある程度高い物が好ましいです。)
  • ある程度カスタムが完了したら、必要のない Javascript や CSS は消去。
  • できる限り使用していないプラグインは、無効化しておく。

もちろんこのブログでも上記の設定 (AMPは除く) を設定しており、そのお陰でウェブサイトの表示も速くなっています。是非一度お試しになってみて下さい。